UWPACK は2次元の格子点座標に関する情報を管理するメソッド(元サブルーチン)パッケージ です. udcntr ルーチンを呼ぶ前に UWPACK のメソッド(元サブルーチン)を呼んで格 子点の座標値をあらかじめ指定しておけば, 不等間隔な格子点でもコンタリン グが可能です(u2d3).
# u2d3.rb require "narray" require "numru/dcl" include NumRu include Math nx = 37 ny = 37 my = 7 xmin = 0 xmax = 360 ymin = -90 ymax = 90 drad = PI / 180 p = NArray.sfloat(nx, ny) uy1 = NArray.sfloat(ny) uy2 = NArray.sfloat(my) ch = ['SP ', '60S', '30S', 'EQ ', '30N', '60N', 'NP '] #-- data --- for j in 0..ny-1 for i in 0..nx-1 alon = (xmin + (xmax-xmin)*i/(nx-1)) * drad alat = (ymin + (ymax-ymin)*j/(ny-1)) * drad slat = sin(alat) uy1[j] = slat p[i,j] = 3*sqrt(1-slat**2)*slat*cos(alon) - 0.5*(3*slat**2-1) end end for j in 0..my-1 uy2[j] = sin((ymin + (ymax-ymin)*j/(my-1)) * drad ) end #-- graph --- iws = (ARGV[0] || (puts ' WORKSTATION ID (I) ? ;'; DCL::sgpwsn; gets)).to_i DCL::gropn iws DCL::grfrm DCL::grswnd(xmin, xmax, -1.0, 1.0) DCL::grsvpt(0.2, 0.8, 0.2, 0.8) DCL::grstrn(1) DCL::grstrf DCL::uxaxdv('B', 10.0, 60.0) DCL::uxaxdv('T', 10.0, 60.0) DCL::uxsttl('B', 'LONGITUDE', 0.0) DCL::uyaxdv('L', 0.1, 0.5) DCL::uysttl('L', 'SINE LATITUDE', 0.0) DCL::uzlset('LABELYR', true) DCL::uyaxlb('R', uy1, uy2, ch, 3) DCL::uysttl('R', 'LATITUDE', 0.0) DCL::uwsgxb(xmin, xmax, nx) DCL::uwsgya(uy1) DCL::udcntr(p) DCL::grclsprogram u2d3
この例では, これまでと同じ2次元配列データですが, y方向にはサイン緯度
(-1から1の値を取る)の座標系を設定してコンタリングをおこないます. ま
ず, 配列 uy1 に格子点の座標をU-座標系の値で用意します. uy2
は, uyaxlb ルーチンでy座標軸のラベルを描くために, その座標値を
用意する配列です. 40行めではuyaxdv ルーチンでサイン緯度の座標軸
を等間隔に刻んで描きます. 次に, 右側のy座標軸にラベルが描けるように
して, uyaxlb ルーチンでデータのある格子点に目盛をつけ, 緯度30度
毎にラベルをつけます.
次に, x方向については, uwsgxb ルーチンを用いて, 最小値, 最大値
および格子点数を指定することによって, 格子点座標に関する情報を設定しま
す. ただし, ここでは格子点をウインドウいっぱいに設定するようにしている
だけなので, uwsgxb ルーチンを呼ばなくても結果は同じです. そして,
uwsgya ルーチンを用いて不等間隔の格子点を設定しています. 引数は,
座標値を指定する配列名 uy1 とその長さです. x軸に不等間隔の格子
点を設定するには, uwsgxa ルーチンを用います.
あとは, udcntr ルーチンを呼ぶと, 格子点が不等間隔の場合でも御覧
のように等高線図が描かれます.