DCL:GRPH2:USPACK : オートスケーリングルーチン:基本構造
スケーリング・ルーチンは与えられたデータから適当な正規化変換の
パラメタを求めるもので,
grswnd, grsvpt の代わりをするルーチンである.
変換メソッド(元関数)の確定は行わないので, grstrf によりメソッド(元関数)の確定をする
必要がある.
正規化変換のパラメタを決めるためには,
これから描こうとする折れ線などのデータ範囲を知らなければならない.
usspnt はそのデータを指定するもので,
uspfit を呼ぶ前に何回でも呼ぶことができる.
例えば複数の折れ線を描くためには,
それらのデータをすべて与えなければならない.
uspfit はこれらのデータの最大最小値を切りの良い数値に丸めて
ウインドウを決定する.
なお, grswnd/sgswnd または sgpget/sgpsetなどにより,
ウインドウをユーザーが陽に指定した場合は,
これらの値が優先される.
ビューポートは, USPACK が描く座標軸関係の文字がすべて描けるように,
最大作画領域から文字の大きさ
(uzpget/uzpsetの管理する内部変数'RSIZEL1') に比例した幅の
マージンをとった大きさに設定される.
したがって, uzfact 等によりラベルの文字の大きさを変えたり,
sgpget/sgpsetの管理する内部変数 'LFULL' を.true. にしたりすると,
グラフの大きさも変る.
また, ビューポートもgrsvpt/sgsvpt または sgpset, sgpstxにより
陽に指定されている場合は,
これらの値が優先される.