図形を構成する基本要素は, 折れ線とマーカー列です. (x,y)座標値の配
列とそのデータ数を与えて, 折れ線で結んだり, マーカー列で表示します. い
わゆる,軌跡図や分散図の基本です. 線やマーカーにはそれぞれいくつかの属
性があり, これらを変更すると多種多様な線やマーカーが描けます. 前章のお
まかせルーチン usgrph をいくつかのメソッド(元サブルーチン)に分解すると, この
ような変更が容易に行なえます.
グラフ描画の基本要素として, これら二つ以外にも, 文字列を描いたり, 多角
形領域を塗りつぶしたりする機能がありますが, ここでは詳しく述べません.
気になる人は「らくらくDCL」を参考にして下さい.
第3.1節では「正規化変換」に関する記述が出てきますが, ちゃんとした説明は次章で行ないます. ここで登場する uspfit と grstrf の二つのメソッド(元サブルーチン)は, とりあえず「おまじない」と思って おいてもかまいません.