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[dennou-ruby:001047] Re: Ruby + SWIG + GSL
常定@東工大です。
> ところで、常定さんに質問ですが(ここまで読んでくれてますか?)、
ML に参加させていただいて以来、忙しくて自分からのアクションは全く
起こしていませんでした。メールは読んでますよ。
> GSL の中で次はこれをラップしたいと思ってたものはありませんか。小
> 塚君には次はそれに関して作業して貰えれば嬉しいと思ってます。ひょっ
> として Vector / Matrix の時とは質的に違う新たな問題が出てこない
> とも限らないと思いますし(GSLは統一性が薄いような気がしますので...)。
乱数ジェネレータはどうでしょうか。GSL を使おうと思ってらっしゃる
方の中には、解析的計算だけでなく、シミュレーションの手法でもやりた
いという場合も多いのでは? 大規模の計算なら Ruby ではやらないでしょ
うが、それでもちょっとしたシミュレーションをやりたいときは、私の
畑(宇宙線、高エネルギー物理)ではよくあります。
もともと私が Ruby を使うきっかけになったのは、スクリプト言語でガ
ウス分布乱数を発生させる関数が欲しかったからです。昔は Perl を使っ
ていましたが、C 関数のラッパの作り方がよくわかりませんでした。もち
ろんこれは Perl が悪いわけではなく、私が XS とか SWIG に習熟してい
ないからなのですが。でも Ruby なら簡単に拡張ライブラリが作れました。
それで、Numerical Recipes in C の関数群の Ruby 用ラッパを作って自分
の計算をやっていました(これは今でも使っています)。NRC のソースは
フリーでないので、今度は GSL に手を出したというわけです。でも GSL
の "***分布乱数" はまだ自分ではラップしていません。
Ruby 化の優先順位は、ここに参加されていらっしゃる方々のリクエスト
に応じてやっていけばどうでしょうか。
GSL は統一性が薄いというのは同感です。もし開発陣もそう認識してい
るのなら、将来いろいろ仕様が変わることもありうると思います。
実は現在 RAA に出しているものよりも少し進めたものが手元にあるので
すが、まだ登録してませんでした。いくつか不満があるのですが、あまり
いじる時間がなくて。私のサイトに置いておきますので、もし興味がおあり
でしたら見てみて下さい。複素数、FFT、一様乱数などが追加されています。
http://www5d.biglobe.ne.jp/~ytsune/rb-gsl-0.2.2.tar.gz
このプロジェクトが完成するまでのつなぎとしてお役に立てればと思います。