3.1 概要

UXPACK/UYPACK/UZPACK は直交座標系の座標軸をプロットするための メソッド(元サブルーチン)パッケージである. したがって, 変換メソッド(元関数)番号としてはitr=1〜4(直角直線座標系)の 正規化変換に対してのみ使用できる. それ以外の変換メソッド(元関数)番号を指定しても動作は保証されない.



このパッケージにもとづいてULPACK (第4章), UCPACK (第5章), USPACK (第7章)などの 座標軸関連パッケージは構築されている.



UXPACK/UYPACK/UZPACK それぞれのパッケージの機能は 次のようになっている.

UXPACK : X軸をプロットする
UYPACK : Y軸をプロットする
UZPACK : 内部変数の管理や初期化をおこなう



UXPACK, UYPACKはそれぞれ次のような3レベルのメソッド(元サブルーチン)群からなる.

1.
基本ルーチン群 (Basic Routines) : 基本的な作画をおこなうメソッド(元サブルーチン). ユーザーは知る必要がない.
2.
下位応用ルーチン群 (Lower Level Applications) : 基本ルーチン群を使って書かれていて, 具体的な作画をおこなうルーチン群. (以下ではLLAと略記する)
3.
上位応用ルーチン群 (Upper Level Applications) : LLA を組み合わせて書かれていて, 実際にユーザーが使用するルーチン群. (以下ではULAと略記する)
このほかに座標軸のオフセットあるいは座標系のリニアオフセットを コントロールするメソッド(元サブルーチン)群がある. 簡単な座標軸の作画はほとんどULAで実現できる. ULAで満足のゆく作画ができない場合, LLAを組み合わせれば さらに高度な目的に応じたULAが作成できるはずである. 以下の「メソッド(元サブルーチン)の説明」では, 上位応用ルーチン(ULA), UZPACK, 下位応用ルーチン(LLA)の順に説明する.



簡単な座標軸の作画をしようとするユーザーは, 「座標軸の場所」に関する次節の説明を読んだあと 3.6節の「上位応用ルーチンの説明」に 進んでもらえれば, おそらく期待に沿うような座標軸の描画ができるはずである.