last updated at March 30, 2023

Dennou Tools for macOS with MacPorts

電脳製品群を macOS に導入する手引き

更新履歴

• 2023.03.30｜Ventura対応。DCLのPortfile提供は廃止しました。
• 2022.04.09｜Apple Silicon、Monterey対応。Ruby-DCLはDCLに依存するようになりました。C-DCLは廃止となりました。
• 2021.04.01｜軽微な更新
• 2021.03.27｜更新
• 2019.03.11｜ページを一新しました。

はじめに

ここでは macOS に 電脳製品群を導入する方法の例を紹介します。
DCLに依存するライブラリは、MacPorts を用いて導入します。 DCLは手動でインストールします。 Ruby は rbenv で任意のバージョンを導入し、RubyGems から必要な Ruby ライブラリを導入します。

下記の手順は、Apple Silicon 搭載 Mac および macOS 13 Ventura を想定しています。

Homebrew と MacPorts の共存は想定されていません。
共存させた場合、想定外のエラーに見舞われる可能性が高いです。

各種問い合わせは 樫村 博基（ hiroki アット gfd-dennou.org ）までお願いします。 トラブル対応等、気軽にご相談ください。

手順

1. Mac App Store から Xcode をインストールする。
2. ターミナルで
   

   $ xcode-select --install
   

   を実行して、コマンドラインツールをインストールする。
3. 次に

   $ sudo xcodebuild -license
   

   を実行して、ライセンスに同意する。
4. XQuartz-*-*-*.dmgをダウンロードして開いて、XQuartz インストールする。
5. MacPortsのインストーラ をダウンロードして開いて、MacPorts をインストールする。
6. MacPortsを最新の状態にする。

   $ sudo port selfupdate 
   

7. DCLをインストールする。（依存ライブラリをMacPortsでインストールし、DCLは手動でインストールする。）

   $ sudo port -s install gcc12
   $ sudo port install pkgconfig
   $ sudo port install gtk3
   $ curl -O http://www.gfd-dennou.org/library/dcl/dcl-7.5.1.tar.gz
   $ tar zxvf dcl-7.5.1.tar.gz
   $ export FC=gfortran-mp-12 （bash や zsh の場合）
   $ export CC=gcc-mp-12 （bash や zsh の場合）
   $ ./configure --prefix=インストール先ディレクトリ
   $ make
   $ make install
   

   インストールされた dclconfig の

   　ldflags に -L/opt/local/lib/gcc12
   　ldlibs に -lgfortran
   

   を追加する。
8. GPhysが依存する非Rubyライブラリを導入する。

   $ sudo port install netcdf
   $ sudo port install fftw-3 +gfortran
   

9. rbenvを導入する。

   $ sudo port install rbenv ruby-build 
   

10. rbenvを使ってRubyを導入する。（Ruby 3.2以降はFixnumが廃止されたので、3.1を入れる）

    $ export CC=gcc-mp-12
    $ export DLDFLAGS "-Wl,-undefined,dynamic_lookup" (不要かも知れない)
    $ rbenv install 3.1.3
    $ rbenv global 3.1.3
    $ rbenv versions # 確認
    $ gem install bundler rake rake-compiler
    

11. .zprofile などに以下を追記して $PATH を設定する。

      export PATH="$HOME/.rbenv:$PATH"
      eval "$(rbenv init - zsh)" 
    

12. ターミナルを再起動する。
13. rubyをバージョンを確認する。

    $ ruby --version
    

14. gem で電脳Ruby製品群を導入する。

    $ export FC=gfortran-mp-12
    $ gem install ruby-dcl
    $ gem install ruby-fftw3 -- --with-fftw3-dir=/opt/local/
    $ gem install gphys
    

15. gem で導入したコマンドを使えるようにする。

    $ rbenv rehash 
    

• (おまけ) ruby-gslをインストールする。（git版でないとRuby3対応してない）

  $ gem install bundler rake rake-compiler
  $ git clone https://github.com/SciRuby/rb-gsl.git
  $ cd rb-gsl
  $ nano gsl.gemspec
    最後の方を s.add_development_dependency 'bundler', '>= 1.11' に変更。
  $ rake build
  $ cd pkg
  $ gem install gsl-2.1.0.3.gem
  

• (おまけ) openMPIをインストールする。

  $ sudo port install openmpi-default
  $ sudo port select --set mpi openmpi-mp-fortran
  

Contact

Hiroki Kashimura
hiroki アット gfd-dennou.org

This document was translated from L^AT_EX by H^EV^EA.