欠損値の扱い

2003年3月 西澤 誠也 2004年3月 西澤 誠也


欠損値を持ったデータを扱う際 NArrayMiss Class を使うと便利です。

NArrayMiss クラス

欠損値を持った NArray の配列を扱う場合
missing1.rb

もしくは
missing2.rb

となります。

ruby ではすべてはオブジェクトであり配列自身に欠損値情報をもたせることが出来ます。
NArrayMiss クラスは NArray の配列とマスクをあわせ持ったものです。 NArrayMiss クラスを利用すると
missing3.rb

のように、欠損のことを気にすること無く演算ができます。

四則演算以外にもいくつかのメソッドが用意されています。 ドキュメント参照のこと
NArrayMiss#%
NArrayMiss#**
NArrayMiss#sum
NArrayMiss#accum
NArrayMiss#min
NArrayMiss#max
NArrayMiss#mean
NArrayMiss#stddev
missing4.rb

NArrayからNArrayMissを作る際は以下のようにします。
NArrayMiss.to_nam(narray,mask)

DCLでお絵書き

DCLでお絵書きする際に欠損値処理を有効にするためには
DCL::gllset("lmiss",true)
とします。

簡単な例をあげます。
missing5.rb

NetCDF,GrADSファイルの解析

NetCDF,GrADSのデータを扱う場合は、 GPhysを使いましょう。 内部でNArrayMissが使われます。 くわしくは GPhys の説明を見てください。


return