10.2.3 ugpget/ugpset(ugpstx)

1.
機能
UGPACKメソッド(元サブルーチン)パッケージで使用する内部変数を参照/変更する. (ugpstxは実行時オプションによる変更を許す. )
2.
呼び出し方法
lpara = NumRu::DCL.ugpget(cp)
NumRu::DCL.ugpset(cp,ipara)
NumRu::DCL.ugpstx(cp,rpara)
3.
パラメーターの説明
cp (C*8) 内部変数の名前.
ipara (I,R,L) 内部変数の値.



以下にcpとして指定できる名前のリストを記す.


'INDEX' (I) ベクトルを描く線分のラインインデクス.および 'LMISSP','LSMALL'.true.のときに描くマーカーのラインインデクス(初期値は3 ).
'LNRMAL' (L) 内部的にスケーリングファクターを決めるかどうかを指定する..true.のとき内部的に決める;.false.のとき内部変数'XFACT1','YFACT1'を参照する(初期値は.true.).
'LEQRAT' (L) 内部的にスケーリングファクターを決めるとき('LNRNAL' .true.のとき) X方向とY方向のスケーリングファクターを同じにするかどうかを指定する..true.なら同じにする(初期値は.true.).
'XFACT1' (R) 'LNRNAL'.false.のときに参照するX方向のスケーリングファクター(初期値は1.0).
'YFACT1' (R) 'LNRNAL'.false.のときに参照するY方向のスケーリングファクター(初期値は1.0).
'XFACT2' (R) 実際に用いられるX方向のスケーリングファクター(初期値は不定).ユーザーが指定しても意味がない.
'YFACT2' (R) 実際に用いられるY方向のスケーリングファクター(初期値は不定).ユーザーが指定しても意味がない.
'LMSG' (L) グラフの下部マージンにスケーリングファクターなどのタイトルを書くかどうかを指定する..true.なら書く;.false.なら書かない(初期値は.true.).
'ICENT' (I) ベクトルの始点を格子点に対してどこにとるか指定する.+1ならベクトルの終点が格子点と一致するように描く;0ならベクトルの中点が格子点と一致するように描く;-1ならベクトルの始点が格子点と一致するように描く(初期値は0).
'LMISSP' (L) 欠損値ベクトルのとき,その格子点にマーカーを描くかどうか(欠損値処理をおこなうかどうか)を指定する..true.なら描く;.false.なら描かない(初期値は.false.).
'ITYPE1' (I) 欠損値処理をおこなうとき, その格子点に描くマーカーのマーカータイプ(初期値は5).
'LSMALL' (L) ベクトルの大きさが内部変数'RSMALL'で決まる値以下のとき欠損値処理と同じように,その格子点にマーカーを描くかどうか指定する..true.なら描く;.false.なら描かない(初期値は.false.).
'RSMALL' (R) 内部変数'LSMALL'が参照するベクトルの大きさのしきい値(初期値は0.001).
'ITYPE2' (I) 内部変数'LSMALL'がのとき,その格子点に描くマーカーのマーカータイプ(初期値は1).
'RSIZEM' (R) 'LMISSP', 'LSMALL'.true.のときに描くマーカーのマーカーサイズ(初期値は0.01).
'RSIZET' (R) グラフの下部マージンに書くタイトルの文字高(単位はV座標系;初期値は不定).この内部変数が不定のとき uzpgetpsetの管理する内部変数 'RSIZEL1'を参照する(3.7節参照).
'XTTL' (R) グラフの下部マージンに書くタイトルの位置を決める内部変数.-1から+1までの実数値をとりうる.-1のとき左よせ, 0のときセンタリング, +1のとき右よせする(初期値は0).
'LUNIT' (L) ユニットベクトルを描くかどうかを指定する..true.なら描く;.false.なら描かない(初期値は.false.).
'LUMSG' (L) ユニットベクトルを描くときグラフの下部マージンにユニットベクトルの単位を書くかどうかを指定する..true.なら書く; .false.なら書かない(初期値はtrue).
'VXULOC' (R) ユニットベクトルの始点のX座標(単位はV座標系;初期値は不定).
'VYULOC' (R) ユニットベクトルの始点のY座標(単位はV座標系;初期値は不定).
'VXUOFF' (R) 'VXULOC', 'VYULOC'が陽に指定されていないとき,ユニットベクトルをビューポートの右下隅からX方向にどれだけ離すかを与えるオフセット値(単位はV座標系;初期値は0.02).
'VYUOFF' (R) 'VXULOC', 'VYULOC'が陽に指定されていないとき,ユニットベクトルをビューポートの右下隅からY方向にどれだけ離すかを与えるオフセット値(単位はV座標系;初期値は0.0).
'UXUNIT' (R) X方向のユニットベクトルの長さ(単位は次元量;初期値は不定).
'UYUNIT' (R) Y方向のユニットベクトルの長さ(単位は次元量;初期値は不定).
'VXUNIT' (R) X方向のユニットベクトルの長さ(単位はV座標系;初期値は0.05).
'VYUNIT' (R) Y方向のユニットベクトルの長さ(単位はV座標系;初期値は0.05).
'IUNTTL' (I) 設定されている, ユニットベクトルにつけるタイトルの数.ユーザーは値を設定してはいけない.
'RSIZEUT' (R) ユニットベクトルにつけるタイトルの文字高(単位はV座標系;初期値は不定).この内部変数が不定のときuzpgetpsetの管理する内部変数'RSIZEL1'を 参照する(3.7節参照). 
'IUINDX' (I) ユニットベクトルにつけるタイトルのラインインデクス(初期値は3).
'IUTXRO' (I) X方向のユニットベクトルにつけるタイトルの回転角(単位は度;初期値は0).
'IUTYRO' (I) Y方向のユニットベクトルにつけるタイトルの回転角(単位は度;初期値は90).タイトルの長さが1のときに限って 'IUTYRO'' は90以外の値をとることが許される.
'IUNDEF' (I) 値が不定であることを示す内部変数(初期値は-999).

4.
備考
(a)
内部変数を管理するための下請けルーチンとして 以下のものがある.
ncp = NumRu::DCL.ugpqnp() 内部変数の総数 ncpを求める.
idx = NumRu::DCL.ugpqid(cp) 内部変数 cpの位置 idxを求める.
cp = NumRu::DCL.ugpqcp(idx) idxの位置にある内部変数の名前 cpを参照する.
ipara = NumRu::DCL.ugpqvl(idx) idxの位置にある内部変数の値 iparaを参照する.
NumRu::DCL.ugpsvl(idx,ipara) idxの位置にある内部変数の値 iparaを変更する.
(b)
UGpGETは上に述べたUGPQIDを呼んで 内部変数の位置を求め, ugpqvlによって値を参照する; ugpsetugpqidを呼んで内部変数の位置を求め, ugpsvlによって値を設定する. したがって指定した内部変数名が見つからないとき, エラーメッセージはugpqidが出力する.
(c)
ITYPEとしては適切な型の定数または変数を指定すること.