3.1 usgrphの分解

2.1節のプログラム hop で呼んだ usgrph メソッド(元サブルーチン)がどのようなルーチンで構成されているか, 見ておきましょう. 実は,

NumRu::DCL.usgrph(x,y)
というメソッド(元サブルーチン)・コールは, 次の5つのメソッド(元サブルーチン)を順に呼ぶことと同 じなのです.
NumRu::DCL.usspnt(x,y)
CALL uspfit
CALL grstrf
CALL usdaxs
NumRu::DCL.uulin(upx,upy)
データを自動的にスケーリングするためには, まず, 描きたいデータすべての なかから最大値と最小値を見つける必要があります. メソッド(元サブルーチン) usspnt がこれを行ないます. つぎの uspfit では, これらのデータの 最大値・最小値を切りの良い数値に丸めて作画範囲を決め, ほかの「正規化変 換」のパラメータも「おまかせ」で決めます. そして, grstrf ルーチ ンで「正規化変換」を確定します. ここで出てきた「正規化変換」については, 第 4.1節で詳しく説明します. いまは, uspfitgrstrf の二つのメソッド(元サブルーチン)で, これらの作業を行なっているとだけ認識し ておいて下さい.

次の usdaxs ルーチンは「おまかせ」で座標軸を描くルーチンです. ま さに「おまかせ」ですから, 引数はありません. そして, uulin ルーチ ンで折れ線を描いているのです.